ジェイリバイブ週報2015/4/3 ~逆襲の小型株!?そしてやっぱり事業が大事~
ども、こんにちは。
今週は急に寒さが戻りましたね。地域によっては雪が降って冬に逆戻りだったとか?
私も風邪を引いてしまいました。お身体にはお気を付けください。
さて、2回連続となってしまいましたが、今週も「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」の週報を見ていきましょう。
値動き:小型株が好調!前週のマイナスを一気に取り戻す
ジェイリバイブの週報はこちらのページのリンクからアクセスできます。
週報は1週間でリンクが更新されてしまうので、直リンクも置いておきますね。
http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150403.pdf
せっかくなので、前の週の分とも比較してみましょう。
http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150327.pdf
2週間前~1週間前の期間についてのレポートとなります。。
直近1週間ではないことに注意しましょう。
さて、先々週のジェイリバイブは、1.9%と大きく上昇。
前の週のマイナスを一気に取り戻しました。
一方、TOPIXは0.73%の上昇。
JASDAQは1.1%の上昇です。
ここに来て小型株が好調な週となりました。
参考までにこの週のひふみ投信の騰落率は2.4%、結い2101は2.0%と、他の小型株中心のファンドも 大きく伸びています。
総資産額は5111百万円から5364百万円と増加しています。
組み入れ上位銘柄を見ると、「萩原工業」が新顔でランクインしていますね。
4文字企業は混同しやすいので、見落としそうになりました。
レジャーシートや、土木や梱包に使われるシートなどの、合成樹脂製品と、それらに関連する産業用機械が主力製品のようです。
なんとなくジェイリバイブは薄物が好みっぽいですね。
活動メモ:経営者は偉い!大切なのは成長投資
活動メモでは、日本経済新聞で連載されている「私の履歴書」での、ニトリの社長の話や、運用チームが出会った経営者の創業の話が書かれています。
あるM&A(企業の合併・買収)助言会社の社長は、住宅メーカーで土地オーナーと接点を持つうちに、事業承継型のM&Aに対するニーズが強いと知り転職をしたいと思ったものの、年齢が30歳を超えていて転職が難しかったため、自身でM&A助言会社を創業しました。また、ある中古車販売会社の社長は、転職して自動車の販売に携わりたいと考え新車販売ディーラーの門を叩いたところ、四年制大学卒業でないと入社できないことを知り、自ら中古車販売の会社を立ち上げました。普通の人であれば転職をあきらめるところを、お二人は強い信念を持って起業し、上場企業となるまで業容を拡大してきたわけです。
「転職ができないなら自分で会社をつくればいいじゃない!」
うん、無理。
それができないから、投資家をやっているわけですよね。
漠然と、社会がもっと良くなればいいとか色々思うのだけど、そのためにどうすればいいかが全然わからない。だから、何をすべきかが分かっていてそのために行動している事業者を応援したい、お金を預けて事業に役立ててほしい、だから私は投資をしています。
やっぱり、経営者というのは偉いわけで、価値があるのは事業なのです。
投資家はただ便乗させてもらっているだけです。
そういう意図があるのかないのかは分かりませんが、後半は前週に引き続き株主還元が話題となっています。
2014年度は企業業績の拡大とともに、株主還元が市場のテーマとなり、大幅増配を発表した会社の株価が急騰するという事例も少なからずありました。株主還元はもちろん重要ですが、一方で成長投資に資金を振り向けることはさらに重要であり、そこに経営者の腕の見せ所があるはずです。したがって日々の調査の中では、経営者が成長投資と株主還元のバランスをいかに取っていくかという点についても、引き続き注視していきたいと考えています。
私としては、株主のことなんて後回しでいいから、事業への投資に集中してほしいですね。
銘柄紹介:「日進工具」切磋琢磨の国内メーカー
銘柄紹介は、切削工具メーカー「日進工具」です。組入れ上位によく登場する会社ですね。
主力製品は、エンドミルという、金属を削る際に用いる刃物です。機械屋にとっては胸が熱くなるワードですね。
素材にタングステンやコバルトなどの粉末を高温焼結して強度を高めた超硬合金を用い、さらに小型精密加工に適した刃先径6mm以下の「超硬小径エンドミル」に強みを持ち、国内シェア3割強を誇るトップメーカーとなっています。
(中略)
同社は先を見据えた製品開発でこれに応えています。例えば、素材に超合金の3倍の硬度を持つCBN(立方晶窒化ホウ素)を用いたエンドミルの需要が急拡大しています。耐熱性、耐摩耗性に優れ、安定した加工精度で長時間加工ができる点が評価されています。同社ではこの素材に10年近く前から着目し、工具の形状や加工方法などを顧客と一緒に開発してきました。その結果、今では10種類、234サイズという圧倒的な品揃えを安定的に供給できる体制を構築しています。
同社の製造拠点は、電力インフラに優れ安定的な製品が供給できる日本、すなわち「メイドインジャパン」にこだわりを持っています。そして、絶え間ない研究開発で新製品を生み出すとともに、独自開発の省力化ラインを構築して継続的なコストダウンを図っています。今後も日本企業のモノ作りを支える同社の活躍が注目されます。
金属を切削するわけですから、工具の硬さ、つまり材料が重要になってくるわけですね。さらに微細・精密加工が求められてくると、工具もそれに応えて小型化しなければなりません。なおかつ工具は消耗品ですので、生産性も重要です。
まさに日本企業が得意とする分野ですね。
ちなみに切削工具といえば、鎌倉投信「結い2101」の組入れ銘柄に、「ユニオンツール」という会社があります。
こちらは極小径加工用のドリルが主力ですが、超硬エンドミルも作っており、もろに競合していますね。
この分野は国内企業の層が厚いです。切削工具メーカー同士、切磋琢磨していってほしいところですね。
さて、昨日は何やら、「日経平均が一時2万円超え」と話題になったようです。
私は数字のゲームも嫌いじゃないので、時価に一喜一憂するのも悪くないと思いますが、事業の中身を見て感心したりするのも、投資の楽しみの一つに加えることをオススメします。
ではでは。