投資家になりたかったサラリーマンの資産運用日記

投資家になりたかった製造業勤務のサラリーマンが、投資や生活の色々なことを気ままに書きつづります

ジェイリバイブ週報2015/3/27 ~ROE限界論と商売上手のネットメディア~

ども、こんにちは。

毎週更新しているこの「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」週報についての記事ですが、先週末は鎌倉投信の運用報告会に行ってネタを仕入れてしまった分、更新が遅れてしまいました。

ただでさえ更新頻度の低い当ブログですが、長く続けていくつもりでマイペースでやっております。ご容赦ください。

 

それでは早速、週報を見ていきましょう。

 

値動き:市場が荒れた週

ジェイリバイブの週報はこちらのページのリンクからアクセスできます。

SBIアセットマネジメント [ ファンド情報 ]

うかうかしていたら、リンクが更新されてしまいました。

3/27付けの週報は直リンクから閲覧ください。

http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150327.pdf

せっかくなので、前の週の分とも比較してみましょう。

http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150320.pdf

 

 2週間前~1週間前の期間についてのレポートとなります。。

直近1週間ではないことに注意しましょう。

 

さて、先々週のジェイリバイブは、-1.3%と下落。

一方、TOPIXも-1.8%下落。

JASDAQは-0.51%とやや傷が浅めです。

3月の最終週は荒れましたね。上昇が続いた後に配当権利落ちがあったりで、ここらでリスクオフ、という流れだったのでしょうか。別に企業の業績が悪化したわけではないので、狙っていた人にとっては買い時だったでしょうね。

 

総資産額は5095百万円から5111百万円と増加しています。

着実に資金が流入しているようです。

 

組み入れ上位銘柄を見ると、見覚えある銘柄が並んでいます。多少、順位が入れ替わった程度のようですね。

 

活動メモ:株主還元に要注意!ROEに惑わされるな

活動メモでは、注目を集めるROEと、増配などの株主還元について書かれています。

最近ではROEを経営目標の一つに掲げる企業が増えてきたほか、自社株買いや増配によって自己資本の増加を抑えてROEを改善させる動きも出始めました。こうした動きが株価上昇に結びつくこともあるため、日本の株式投資家からも歓迎されるようになったのでしょう。

既に成熟して成長に向けた投資案件が少ない企業にとっては内部留保よりも株主還元を重視するべきでしょうし、今まで悪かった資本効率が改善されるという点では、こうした軌道修正は一時的には評価されるかもしれません。ただし自己資本の適正化だけでROEを引き上げるには限界があります。したがって、中長期的にはあくまでも利益を伸ばすことで指標を改善させていくのが、やはり本筋ではないでしょうか。また、ROEの水準自体は決して金科玉条ではなく、業種特性や個々の企業の事業特性などから最適な財務バランスを考慮したうえで議論すべきものです。

基本的に、企業は利益を事業に再投資することで成長していきます。一方で、長期的な研究開発や、リスクの高い事業に挑戦するために、また、急な景気の悪化に備えるために、ある程度を内部留保として蓄えます。それでも余剰な分は、出資者である株主に配当などで還元します。

成長途上の企業にとっては、株主還元は劣後するのが、健全な姿となります。

 

鎌倉投信「結い2101」の運用報告会で聞いた話なのですが、組入れ銘柄の中で1社、新規の買入れを止めている銘柄があるそうです。

理由は新井さん曰く、「事業も従業員も素晴らしい。しかし経営者が話を聞かない。今は事業にもっと投資すべきタイミングだと言っているのに配当を出した。配当で一番利益を得るのは、大株主である創業家だ。後継者を育てろと言っているのに聞かないし、これだからカリスマ経営者はブツブツ。。。」だそうです。

 

投資家にとっては、増配は短期的にはオイシイ話ですが、「株主還元=正義」みたいな空気が支配的になっては、事業を成長させて社会を良くしていく企業をスポイルしてしまうことになりかねません

鎌倉投信さんのように、ちゃんと事業を見て、企業にとっても社会にとっても投資家にとっても、長期的にプラスとなるような対話ができる機関投資家が増えてほしいですね。

私たち個人投資家も、そういった姿勢を見て投資をしていきたいものです。

 

銘柄紹介:ついに登場!「アイティメディア」商売上手のネットメディア

とか言ってる傍から、銘柄紹介は増配を発表した「アイティメディア」です。バランスシートを見た限りでは、現金が余剰のようなので大丈夫っぽいです。

 

さて、このアイティメディア、過去の記事でも何度か触れているように、私が日常的に見ているメディアです。

中でも、MONOistは製造業勤務にとって欠かせません!

monoist.atmarkit.co.jp

 

媒体ごとに明確に読者層を絞り込んでいるのが特徴で、例えば「@IT」はIT技術者向け専門情報、「Business Media 誠」は企業向けビジネス情報、「MONOist」は製造業技術者向け専門情報を発信しており、全媒体を合わせた記事数は月間3,000に及び、月間約1億の閲覧数を獲得するなど、この領域では国内最大級の規模となっています。主な収益の源泉は広告収入ですが、同社の各媒体は読者数が多く、かつ読者層が絞り込まれていることから、広告掲載企業にとって広告効果が読みやすくなるため出稿意欲が高まり、これが同社の売上を押し上げる要素となっています。

分野ごとに媒体を分けることで、広告主と読者が自然とマッチングされるのが上手いですね。

 

さらに企業にとって魅力的なインターネットサイトとなっているのが、IT製品/サービスの導入・購買を支援する「TechTargetジャパン」です。これは企業の情報システム導入の意思決定者を対象とした媒体で、企業名や連絡先を含む個人情報を入力した人だけを読者としています。購買意欲が高い読者が対象となっていることから、マーケティング活動をしたい企業にとっては非常に魅力的な媒体であり、実際に「TechTargetジャパン」を含むターゲティング型商品の売上成長率が前年同期比+16.7%と、全社ベースの売上成長率+8.8%を上回っています(2015年3月期第3四半期累計)。

特に広告記事の場合、事前アンケートで個人情報の提供に同意することで閲覧が可能になります。場合によっては、広告主の営業担当者から連絡が入り、商談に発展することもあります。

広告主にとってメリットが大きく、まるでネット上の常設合同商談会のようです。

今期よりリクルートから「キーマンズネット」という競合サービスを譲り受け、さらなる成長が期待できそうです。

 

余談ですが、アイティメディアでは分野ごとに細分化されたメールマガジンを配信しており、注目の記事をチェックすることができます。

しかし記事の紹介以上に興味深いのが、メルマガの編集後記です。

編集者の日常的な話題などの箸休め的な内容も楽しいのですが、ときどき、社説のような重要な問題提起が掲載されて、しかもその視点が深く鋭い。

ものによっては後日、記事として掲載されたりします。

医療機器 メルマガ 編集後記:ITやロボットは医療従事者から仕事を奪うのか - MONOist(モノイスト)

 

ちなみに記事化された編集後記を読むには、該当するメルマガを購読する必要があります。このため、ついつい購読するメルマガが増えていきますので、ちょっと注意が要ります。

こういうところ、商売上手なんですよね。

 

 

 

さて、ちょっと記事が長くなりました。

やっぱり投資は、その先を見るのが面白いですね。

ではでは。

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