ジェイリバイブ組入れ銘柄の内外トランスラインが東証一部へ 一部上場でどうなるの?
ども、こんにちは。
すっかり暖かくなりましたね。先週の雪がウソのようです。
そしてサラリーマンにとっては昇給の査定シーズンです。若干、落ち着かない気分ですね。
さて、先週、3月13日に「内外トランスライン」が東証一部へ指定替えの発表がありました。
内外トランスラインは、東証二部上場銘柄で、当ブログで度々紹介している「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」の組入れ銘柄です。
先日、こちらの記事で取り上げました。
どんな会社が東証一部へ上場できるのか、また、一部上場でどのようなメリットがあるのか、ちょっと見てみましょう。
どんな会社が一部銘柄になるの?決め手は「流動性」
上場への条件は、東証のWebページに書かれています。
東証Webページより
見てみると、一部と二部での条件の違いは、たったの3項目なんですよね。
- 株主数
- 流通株式
- 時価総額
(いずれも上場時見込み)
それ以外の、事業継続年数や純資産の額といった項目は、一部・二部でも一緒のようです。
つまり、二部上場の銘柄のうち、株主数が規定数以上に増えて、流通株式数も増やし、なおかつ株価が上がって時価総額が大きくなると、一部上場が可能となります。
要するに、その会社の株式が高い流動性を持っているということが条件なんですね。
企業にとって株式というのは、資金調達の手段ですから、
株式の流動性が高い=株式を欲しがる人が多い=資金調達をしやすい
ということになるのだと思います。
ちなみに、新興市場であるマザーズやJASDAQだと、流動性のほか、純資産の額などの項目も二部より緩いようです。
一部上場のメリットは?やっぱり資金調達か
公募増資による資金調達なら、どの市場でも可能です。
では、一部上場することでどんなメリットがあるのか、ちょっと考えてみましょう。
ステータスの獲得
やっぱりまずはこれなのではないでしょうか?
もちろん、ビジネスの場では信用が第一なので、馬鹿にはできません。
世間にも取引先にもアピールできるでしょうし、銀行からの借り入れもし易いかもしれません。
さらなる流動性の増加
当然、二部よりも一部の方が取引が盛んです。
加えて、TOPIXや、場合によっては日経225の対象銘柄となり、インデックスファンドによる取引も期待できます。
要するに、一部上場すると、信用も株式の流動性も高まるので、より資金調達の際に有利となるのだと思います。
逆に、デメリットというのはあまり見当たりません。
情報開示等のルールはどの市場でも同じようですし、せいぜい審査のためのコストぐらいなのではないでしょうか。
なお、一部への指定替えに対し市場はポジティブに反応するようです。
内外トランスラインの3月13日の終値は1798円、週明けて16日の終値は2029円です。12.8%もの上昇です。
ジェイリバイブの基準価額も上がっておいしいです。
但し、繰り返し述べているように、一部と二部の違いは流動性であり、指定替えで企業価値そのものが変わるわけではありません。
株価が上がり流動性が高まるまでには、十分な業績が必要ではありますが、株価が企業価値を正しく表しているか、また今後、企業が成長していくかどうかは、別の話ですね。
もちろん、内外トランスラインには期待したいところですが。
今回はお勉強回でした。
ちょうど良い機会ですので自分なりに調べたものですので、誤り等があるかもしれません。見つけた際は優しく教えてくださいませ。
ではでは。