クラウドクレジットが新たなステージへ!エストニアの新拠点設立と欧州での新ファンド募集開始
ども、こんにちは。
カレンダー通り勤務の人もようやく、本格的な連休に入りました!
といっても私はこれといった予定を立てずに来てしまいました。。。せっかく暇だし、溜まっている本でも読んで過ごそうかな。
さて、先日、海外のクラウドファンディングを扱うクラウドクレジットで、新しいファンドの募集が始まりました。
今回は欧州のローンファンドです。
欧州の新拠点が設立 場所はエストニア!?
以前、当ブログの記事「伊藤忠と資本提携した「クラウドクレジット」 グローバルでソーシャルな事業の拡大に期待!」で、クラウドクレジットが欧州での事業を計画していることを紹介しました。
そして、4月20日のプレスリリースで、エストニア共和国に子会社を設立したとの発表がありました。
エストニアとはまた、意外なチョイスですね。私は「バルト3国のひとつ」という程度にしか認知していませんでした。
なぜエストニア???と思いますが、プレスリリースに理由が書いてありますね。
エストニア共和国はP2P技術を用いたインターネット電話サービスであるSkype(スカイプ)を生んだ国としても知られていますが、経済自由度指標(米ヘリテージ財団、ウォールストリートジャーナル作成)において世界第8位(2015年)にランク付けされるなど、アジアにおけるシンガポール等と同様に市場の自由度が高いこと、金利収入に対する収入税の税率が0%であること等の税制面を考慮し、クラウドクレジットはエストニア共和国に欧州域内における活動拠点を設置することと致しました。
いわゆる、「タクスヘブン」というやつでしょうか?
エストニアの基本情報は、クラウドクレジットのブログでも紹介されています。
Skype発祥の地だけあって、IT技術にも力を入れており、”バルト海のシリコンバレー”とも呼ばれているそうです。
そんな小さな国であるエストニアが注目されているのは、「eガバメント(電子政府)」が2008年にスタートし、IT先進国となったためです。各行政機関がバラバラに持っていたデータベースを「X-road」というシステムに統合し、インターネット上での選挙の投票や納税、電子署名などを可能にしました。所謂、”国の機能をクラウド化”したのです。
素晴らしいですね。日本は公的機関のIT化が特に遅れており、見習うべきところは多そうです。
このような取り組みができたのも、大国ロシアの脅威に晒されているという危機感からだそうです。村上龍が喰いつきそうな話ですね。
eガバメントが急速に整備された背景には、エストニアが置かれている状況があります。
13世紀以降ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ロシア帝国などの支配を経て、1918年にロシア帝国から独立したエストニア。しかし、第二次大戦時には再びソビエト連邦の占領下に置かれ、独立を回復したのは1991年のことです。独立後も、現在のクリミア情勢にみるように、ロシアの脅威は消えません。
その中で、経済的にも軍事的にも小規模なエストニアが、国を守るために整備したのがeガバメントでした。たとえ他国から物理的に攻撃を受けても、事前に行政機関をインターネット上に作っておくことで、国の機能がストップすることはなく、国の主権を守ることができるのです。
ペルーの時と同様、だんだん、エストニアという国が気になってきました。
クラウドクレジットのブログは大変面白く、これからの発信も楽しみです!
新ファンドがリリース!リスクグレードに応じて選べる4本
エストニアに拠点を設立し、欧州での新しいファンドが4本、リリースされました。
新ファンドはいずれも個人向けの消費者ローンファンドです。
リスクグレードに応じた、4つのファンドとなっています。
クラウドクレジット WEBページより
これらのファンドについては、クラウドクレジットのブログでも紹介されています。
新ファンドのリスクとリターンの関係につきまして|クラウドクレジット
最もリスク・リターンの小さい「イタリア消費者ローン・ファンド」では、「消費者ローンの貸付を行うにあたり、貸し倒れがゼロに限りなく近づくことを目指しています」とのこと。
他の3つのファンドの対象はスペイン・フィンランド・エストニアで、「より貸し倒れリスクの高い個人に対しても貸付を行っていくことで投資としてアップサイドをとりにいくことを目指しています」とのこと。
本日5月2日の時点で、最もリスクの高い「リターン追求型」は、5,000,000円の募集上限に達していました。日本の投資家は高い利回りを求めている様子です。
私はこのグラフを見ると、怖気づいてしまいますが。。。
個別のファンドについてもう少し書こうかとも思いましたが、長くなってきたので、また別の記事としたいと思います。
ではでは。