投資家になりたかったサラリーマンの資産運用日記

投資家になりたかった製造業勤務のサラリーマンが、投資や生活の色々なことを気ままに書きつづります

もっといい会社を知って欲しい!鎌倉投信「結い2101」運用報告会

ども、こんにちは。

先日、鎌倉投信の「結い2101」運用報告会に参加してきました。

例によって運用責任者の新井さんの小気味良いトークがさく裂し、大変楽しい報告会でした。特に力を入れていたのが、「投資先のいい会社紹介」。

印象に残ったことについて、取り上げたいと思います。

 

日本が産油国に!?リサイクルの「日本環境設計」

新井さん曰く「1年はこのネタで楽しめる」とイチ押しするのが、日本環境設計株式会社の事業。

www.jeplan.co.jp

2月の「結いだより」で、組入れ銘柄として開示された企業で、株式非公開のため、社債で投資しているとのことです。先日の記事でも紹介しました。

 

この有機物のゴミから千百万トンのエタノールをつくることができます。そしてこのエタノールを使うことで、国内で使っているプラスチック全てを賄うことができます。つまりは国内で排出される家庭のゴミだけで、輸入に頼らずプラスチックをつくることが可能になるということです。

「結いだより」2015年2月号より 

 

もちろん、実際にそれだけの量の廃棄物をリサイクルするのは大変なことです。しかし、それを技術で解決してしまおうというのが、この会社のすごいところ。

通常、衣服をリサイクルするにもボタンなどを外さなければならず、携帯電話などの電子機器も、分解する必要があります。

しかし、この会社はなんと、機械に投入するだけで、必要な成分を溶かしてリサイクルできてしまうそうです。化石燃料とも十分に価格競争ができるぐらいだそうです。

 

技術だけではありません。

日本環境設計が進めているプラスチック回収事業「PLA-PLUSプロジェクト」の参加企業を見てください。

f:id:northern-su_3:20150406211837p:plain

 

 

画像が小さくて見にくいですが、名だたる小売企業がズラリと並んでいます。何より注目すべきは、左上のイオンイトーヨーカドーこの2大小売グループがひとつのプロジェクトに協賛することは、まず有り得ないそうです。大変な努力で、実現したそうです。

他社も巻き込む企画・交渉力も、素晴らしいですね。

ちなみに鎌倉投信もサポート企業として名を連ねています。

 

ところで、「ゴミから燃料」と聞いて、何か思い浮かびませんか?

そう、バック・トゥ・ザ・フューチャーです!

実はこの会社、2007年の創業の時から、デロリアンが行った未来に合わせて、ゴミで車を走らせることを目論んでいたそうです。

いつだかご存知ですか?

そう、2015年10月21日です。

なにやら企画しているそうですよ、お楽しみに。

 

そして9月27日の鎌倉投信受益者総会で、日本環境設計さんを招くそうです。

これは行かねばなりませんね!

 

日本環境設計について、もっと知りたい方は、m@さんのブログ記事がオススメです。

iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp

 

障害者雇用は儲かる!?食品トレーのエフピコ

もうひとつ推していたのは、障害者雇用に力を入れているエフピコです。

www.fpco.jp

 

障害者への印象が変わりますよ」と、動画で障害者の方々が働いているところを見せてもらったのですが、すごいすごい。トレーの仕分けも組み立ても、早くて正確!めっちゃ有能です。

指導している方の話によると、「特別なことはしていない。やっぱり時間はかかる。でも必ずできるようになる。」とのこと。

 

最近では、自社で障害者を雇う余地が残っていないため、取引先の障害者雇用の支援をしているそうです。その取引先から聞こえるのは、「障害者がこんなに働けるとは。そしてこんなに儲かるとは。」という感嘆の言葉。

例えば北海道の芽室町のプロジェクトでは、あくまで利益の上がる事業として成立しています。

http://www.maff.go.jp/primaff/meeting/kaisai/2014/pdf/05_jireishokai_machigurumi.pdf

 

驚くことに、プロジェクトのリーダーとなって、障害者手帳を返しちゃった従業員もいるとか。

改めて、働くことは自尊心の源であり、喜ばしいことであるということを、再認識しました。

 

人の生き方まで変える産廃処理業 石坂産業

投資先ではないものの、鎌倉投信と関わりがある、産廃処理の石坂産業の紹介もありました。ちょうどTBS番組「夢の扉+」で石坂産業を取り上げた回が放送される日だったためです。

 

様々なメディアで取り上げられている石坂産業ですが、新井さんイチ押しのエピソードは、廃棄物を運んでくるトラックの運転手への対応です。

石坂産業はダイオキシン問題をきっかけに世間から強いバッシングを受け、そこから立ち直るために、父親から事業を受け継いだ石坂典子さんは、敷地内に見学通路や里山公園をつくって、地域に愛される企業を目指しています。

その取り組みに、顧客であるトラックの運転手を巻き込んでしまいます。

 

産廃を運ぶトラックの運転手というのは、世間的にはあまり良い印象とは言えず、地域から忌避される一因となっていました。

そこで、石坂産業では、産廃を運んでくるトラックの運転手に、「挨拶をする、立ちションしない、たむろしない…」などなど、マナーを守ることを指導しました。当然、ガラの悪い運転手は寄り付かなくなります。

その一方で、廃棄物をちゃんと分別して持ってくる運転手に対しては、引き取りの料金を値引きするという取り組みをします。安く廃棄物を引き取ってもらえれば、運転手の取り分が増えますから、しぶしぶとマナーに気をつけながら通う運転手が出てきます。やがてマナーが身についていき、運転手の生き方が変わり、それが家族にまで波及していくとか。

 

身内だけでなく、顧客まで教育してしまう。経営者の視野の大きさには、脱帽してしまいますね。

 

 

 

さて、今回の運用報告会に参加して、改めて鎌倉投信さんは別格だと感じました。投資を通じて本気で社会を変えようとしていることがはっきりと伝わりますし、投資家としてこれに参加できてしまうのが、何より嬉しい。

鎌倉投信さんに出会って、投資を始めることになったのは、大変な僥倖です。

これからも長くお付き合いしていきたいです。

 

そうそう、運用責任者の新井さんが本を出します。ご本人はつい最近までタイトルを知らなかったそうです。

何でも、まだ口外できない事情により、出版社から大きな期待をされているとか…?

 

ではでは。

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