投資家になりたかったサラリーマンの資産運用日記

投資家になりたかった製造業勤務のサラリーマンが、投資や生活の色々なことを気ままに書きつづります

コモンズ30ファンドが運用報告書を公開!改めてファンドの特徴を分析してみよう

ども、こんばんは。

もう3月も下旬です。年度末ということもあり、バタバタとしている間にあっという間に時間が過ぎてしまった感じがあります。

今期を振り返ると、期初には予想していなかった仕事がバタバタと舞い込んできて、それを半泣きになりながらもこなしているうちに、技術者としても社会人としても、それなりに成長できた気がします。

 

さてさて、直販投信の代表格のひとつ、「コモンズ30ファンド」の運用報告書が公開されました。

このファンドの先期の運用を振り返りつつ、改めてコモンズ30ファンドの特徴を分析してみましょう。

 

コモンズ30ファンドの第6期の運用報告書は、こちらからダウンロードできます。

www.commons30.jp

 

上昇相場で波に乗る!総じて好成績の1年

まずは今期の運用成績を見てみましょう。

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先期の年間騰落率は13.7%と、非常に好成績です。

TOPIXとの相関性は強いようですが、数字としてみると違いがよく分かります。

 

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月ごとの騰落率の推移を見ると、下げ幅を抑えつつ、市場平均よりも早く、大きく、回復しています。特に11月の上昇率は圧巻です!

上昇相場で波に乗る、大型株・超優良銘柄厳選投資の強さが表れていますね。

 

銘柄入れ替えは3社 「誰が見ても強い」企業の強さ

コモンズ30ファンドはその名の通り、「30社程度の進化を続ける優良企業に集中投資する」ファンドです。銘柄の選択はこのファンドの根幹ともいえる要素です。

で、先期は銘柄の入れ替えが3社ありました。

売却銘柄は「久光製薬」「ローソン」「エア・ウォーター」。一方、新規組入れ銘柄は「東レ」「セブン&アイ・ホールディングス」「日立製作所」です。

 

運用報告書には、投資先企業30社すべてが紹介文付きで掲載されています。

改めて見ると、製造業、それも材料メーカーをはじめ産業向け製品を主力とする企業が多いことが分かります。

 

私の勤務先も産業向け製品中心の会社なのですが、こういった業界では未だ先進国の優位性が揺るがず、なかなかシェア上位が入れ替わらないんですよね。

加工・組み立てが主体となる家電や自動車は、技術的にはかなり飽和状態です。このため、調達や生産でコストを抑えれば優位に立てます。資本とノウハウがあれば、短期間で競争力を得られるわけです。アジアをはじめ土地や労働力の豊富な新興国で成長が著しいのはこういった背景があります。

一方、産業向け分野となると、とにかく技術力、それも開発力がものを言います。顧客は他社を出し抜くために、未だ世の中に出回っていないものを求めます。無茶振りの連続です。「できない」と言ってたら生き残れません。社内に蓄えてきた技術の引出を開けて回り、取引先に「こんなの作りたいんだけどちょうどいい部品はないか?」と無茶振りし、ようやく形になったと思ったら次の無茶振りが待ってます

そんなわけで、長年蓄積してきた技術と、タフで諦めの悪い技術者と、最先端を行くメーカー同士のネットワークがあってようやく、競争力となるのです。

だから先進国、特に日本が優位性を維持できるんですよね。

材料メーカーなんかは研究・開発のスパンがさらに長いですから、なかなかに手堅いです。

 

それ以外の分野でも、業界のパイオニア的企業が目立ちます。味の素はある意味、食品業界の材料メーカーみたいなものですし、ヤマトやセブン&アイなんかも、新サービスの提供に積極的ですね。

 

このコモンズ30ファンドの、優良製造業中心のポートフォリオは、数十年単位の長期で見ると安定しそうですが、一方で、5年程度の中期では景気の影響を大きく受けるのではないかと思います。

というのも、やっぱり製造業は設備投資需要への依存が大きいですからね。為替や原材料価額にも振り回されがちです。

その辺りは注意して、一時的に低迷しても投げ売りしてしまわない精神力が必要かと思います。

 

先日のコモンズ投信のメールで、マーケティング部の福本さんが、こんなことを書いていました。

30社への集中投資、しかも投資先は誰が見ても強く、日本を代表する企業ですので、一見するとわざわざファンドにお任せしなくても、お客様自身で投資できてしまうわ、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

言ってしまった。。。

そうは言っても、優良企業30社に現物株で投資しようとすると、最低でも数百万円が必要になってくるかと思います。リバランスや購入タイミングの分散を考えると、私のような薄給のサラリーマンにはとても無理です。

それに、「誰が見ても優良」銘柄は、すでに割高圏にありそうで投資するのはちょっと怖い気がします。成長余地がまだあるのかは、素人目には判断が難しいですしね。

やっぱりちゃんと情報発信する機関投資家の見立ては頼もしいです。

 

コモンズSEEDCap 本気の活動へ本気の寄付

信託報酬の一部を寄付する、第5回「コモンズSEEDCap(社会起業家応援プログラム)」の報告として、かものはしプロジェクトの共同代表、村田早耶香さんからのメッセージが掲載されています。

 

かものはしプロジェクトは、カンボジアやインドで、児童買春や人身売買問題の解決を目指す国際NGOです。私も一度、講演を聴きに行きましたが、「ここに預ければお金を有効に役立ててくれるに違いない!」と確信して、自分でも毎月寄付しています。

 

村田さんのメッセージにもある通り、かものはしプロジェクトの柱となる活動は、

  • 農村に「コミュニティファクトリー」という土産物を作る工房を経営し、売られる危険性の高い女性を雇って自立できるように手助けする「売らせない活動」
  • 警察支援プロジェクトに加わり、法執行の強化に力を入れる「買わせない活動」

と、成果が期待できそうな、理に適った手段を実行しているんですよね。

講演で村田さん自身、「人身売買はちゃんと取り組めば必ず解決する問題」と強調していました。団体名に「プロジェクト」とつくのも、必ずいつか問題が解決して終わりとなる取り組みだという意思がこめられています。

 

興味のある方はぜひ、Webページを訪問してみてくださいませ。

www.kamonohashi-project.net

 

コモンズ投信が寄付をする理由は、Webページに次のように書かれています。

コモンズ投信の存在意義は「善い長期資本」を世の中で循環させることです。こどもや孫世代へ向けて、よりよい社会の基盤を築く社会事業に出資することが寄付なので、SEEDCapはコモンズ投信の「本業」として取り組んでいます

長期投資で社会起業家を応援「コモンズSEEDCap」

 

あくまで「本業」と言い切る潔さ!ぜひこの取り組みを続けてほしいと思います。

 

以上、コモンズ30ファンドを紹介してきましたが、改めて魅力的なファンドであると再認識しました。

これからも私のポートフォリオ内の国内大型株セクター主力としてリターンを期待しつつ(重要)、応援していきたいと思います。

 

コモンズ投信
コモンズ投信

 

 

ではでは

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