投資家になりたかったサラリーマンの資産運用日記

投資家になりたかった製造業勤務のサラリーマンが、投資や生活の色々なことを気ままに書きつづります

ひふみ投信とROEのお話し

ども、こんにちは。

 

光栄なことに、投信ブロガーのrennyさんが、当ブログの記事を取り上げてくれました。

「へぇー、あの会社上場してたんだ」ってファンドをきっかけに知りました。 (今週のIE #159) | rennyの備忘録 (投資信託でk2k2と育ててます!)

 

HUBについて興味を持ってもらえたようです。

前半のピケティのくだりはバッサリ斬られました(涙

改めて読み返すと、ピケティを持ち出したのは我ながら釣りくさい。。。
読んでないくせに、ごめんなさい。

 

rennyさんの書籍は、投資を始めたころに読ませていただきました。


「投資」に偏見を抱くアナタへ―月々500円から!k2k2と世界中の株式への投資を楽しむ - renny | ブクログのパブー

「少額からでも投資は早く始めた方がいい」という主旨は、今になってますます大事なことだなと思います。

 

さて、今日はひふみ投信の話でも

やっぱり話題のROE。大切なのは長期的に稼ぐ力

本日、ひふみ投信の運用報告書「ひふみのあゆみ」が配信されました。

ここでもやはりROEが話題になっていますね。

あくまでひふみ投信に口座を持つ投資家向けのようなので、リンクを貼るのは差し控えます。

 

ここまでROEが注目されているのは、政策として推しているからで、なぜ推しているのかについて、「ひふみのあゆみ」から引用しますと、

急速な人口減少や貿易収支及び経常収支赤字といった構造変化に直面するわが国を経済・産業の発展により支えるために、金融・人的・知的資本などの資本効率を高めて長期的な国富の維持形成を図ろうとする考えに基づいたものです。

ということです。

先日はちょっとROE偏重について警鐘を鳴らすような記事を書いてしまいましたが、政府の意図通りに進めば、限られた資源で、企業もそこで働いている人々も潤うことになる、というシナリオになります。

 

うちみたいな製造業の会社だと、やっぱり利益が伸びない要因は、「開発が頓挫して、投入した資源が無駄になる」「不具合で余計な費用や手間が発生する」などなど、全く価値を生まない形でのお金の流出です。

従業員としても辛いものがあります。ぐすん。

どうせなら喜ばれて給料をもらいたいです。

 

ちょっと脱線しましたが、ROEをあくまで指標として、企業が長期的に稼ぐ力を伸ばすことを目指すようになるのは、基本的にポジティブな変化とみて良さそうですね。

 

「ひふみのあゆみ」でも、

ROEの向上など資本効率を高めていく企業に注目していますが、ROEの数値だけで企業を評価するのではなく、利益率を改善するための具体策や実行状況などを注視したり、企業の潜在的な成長能力などを見極めながら投資先の選定を行なっています。

とあります。

こう明言してもらえると信頼できますね。

 

ROEは使えるの?結局のところはよく分からない

ところで、先週末の2月15日に、「新春セミナー@名古屋(ひふみフォーラム)」がありました。

満席のため、私は参加できなかったのですが、ひろゆきさんのブログに丁寧にまとめられていました。

良い記事、ありがとうございます。

ひふみ投信新春セミナーin名古屋 第一部 金融・マクロ経済初級編 : Hiroki Capital Works〜30年の長期積立投資で1億目指します〜

ひふみ投信新春セミナーin名古屋 第二部 ROEとは?~来るか、ROE相場 : Hiroki Capital Works〜30年の長期積立投資で1億目指します〜

 

やっぱり話題のROEについての話があったようです。

そして、ひふみアナリストの八尾さんの興味深い話があります。

さて、肝心のROEは「使えるかどうか」、つまりROEが高い会社に投資すれば儲かるのかというと話はそう単純ではない。八尾さんによるとROEは使えるときもあれば使えないときもある、とのこと。ROEの高い会社は最初は勢いがいいのだが、だんだん他の会社が真似をして競合してくるためROEの高い会社はだんだん低く、それまで低かった競合他社はだんだん高くなってくるため5年後のROEはどちらも同じくらいに近づいてくるのだ。これは日本だけではなくアメリカでも見られる現象。

昔は高ROE企業よりも高PBR企業の方が報われていたのだが、2009年以降は高ROE企業の方が高いパフォーマンスを発揮するようになった。また、資料によるとROAや自己資本比率の高い会社もパフォーマンスがいいということが分かった。

うーん、不思議な話ですね。

原丈人氏は「投資家がROEに注目するのは単なる流行り」と金融危機の時点でバッサリ斬ってましたが、単なる需給の問題なのか、あるいは技術革新による生産性向上と何らかの関係があるのか。

もし仮に、技術革新が芽を出すタイミングならば、いちはやくそれを実用化して生産性を上げた企業のROEが向上し、他社も段々とその技術を取り入れて追いついていく、ということが起こりそうです。

確かに今はそのタイミングのような気がします。

 

原丈人氏はベンチャーキャピタリストなのでおそらく、芽を出す前の新技術の種に興味があり、研究開発としてまだまだ稼げる段階から遠い技術に投資する大切さを強調しているのだと思います。

せっかくの堅実な会社が、短期目線の投資家(?)にスポイルされてしまわないことを願いたいですね。

 

勝手に深読み!ひふみ投信はROEブームをどう捉えているか

さて、ひふみ投信もROEについては機会あるごとに言及するものの、冷静にとらえているようです。

この辺りはぜひとも直接訊いてみたいところですが、私が勝手に解釈すると、「ROEブームを契機に変化する企業にスポットを当てたい」のではないかという気がします。

ひふみフォーラムで言及のあった江崎グリコもそうですし、先日このブログの記事でも取り上げた、千代田化工も化石燃料から水素へ、富士フィルムもフィルムから化学・精密機器へ、変化を続けています。

 

つまり、「おや?」と疑問に思うような銘柄にひふみが投資したら、その企業に興味深い変化が起きているのかもしれません

あくまで推測ですが、なんとも楽しみではないですか。

 

ごちゃごちゃ書きましたが、投資を通じて様々なことが見えてくるのはとても楽しいです。

ではでは。

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