投資家になりたかったサラリーマンの資産運用日記

投資家になりたかった製造業勤務のサラリーマンが、投資や生活の色々なことを気ままに書きつづります

ジェイリバイブ週報2015/2/6 ~ピケティと個人投資家?~

ども、こんにちは。

昨日はバレンタイン・デーだったそうですが、私は全く予定ゼロの日でしたので、のんびり休養していました。

 

さて、今週も「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」の週報が発行されました。

今回もネタが拡がり、ピケティやらなんやらが登場します。

 値動き:持ち前の安定感を示す

ジェイリバイブの週報はこちらのページのリンクからアクセスできます。

SBIアセットマネジメント [ ファンド情報 ]

週報は1週間でリンクが更新されてしまうので、直リンクも置いておきますね。

http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150206.pdf

せっかくなので、前の週の分とも比較してみましょう。

http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150130.pdf

 

2週間前~1週間前の期間についてのレポートとなります。。

直近1週間ではないことに注意しましょう。

 

さて、先々週のジェイリバイブは、0.4%上昇、

一方、TOPIXは0.15%上昇となりました。

JASDAQは-0.56%の下落です。

ジェイリバイブは地味ながらも下げない安定感を感じます。

総資産額は4232百万円から4303百万円と増えています。

 

組み入れ上位銘柄を見ると、前回と同じ顔ぶれで、多少の順位の入れ替えがある程度です。

 

活動メモ:どうなる?「株主的視点」の未来

今週の活動メモの前半は、有効求人倍率の数字などから、景気回復への期待が書かれていますね。

賃金はぜひとも伸びてほしいです。

結局のところ経済というのは、所得と消費が伸びていくのか後退していくのかというシンプルな面が重要だったりしますからね。

 

後半では、企業経営の変化について書かれています。

まず、経営者との個別直接面談調査では、売上よりも「利益重視」を掲げる動きが目立ってきました。すなわち、利益を増やすために生産性を上げるのか、売上構成を変えるのか、高付加価値商品を開発するのか、など具体的な戦略を実施し始めています。次に、ESOP(従業員による株式保有計画)制度を導入する企業や、従業員にストックオプションを付与する会社も増えるなど、より株主的視点が経営に入り込もうとしているように感じられます。

 経営者との個別面談での印象を紹介してくれるのは、このレポートの魅力ですね。

我々個人投資家にはなかなかできないことですから。

 

キーワードは「株主的視点」ですね。

昨今、ピケティの「21世紀の資本」が流行っているようで、よりいっそう、「格差」への関心が高まっています。

私はピケティの本を読んではいないのですが、メディアなどの2次情報を見る限りでは、問題提起として好ましい方向だと思います。

著書も読みたいのですが、なかなか時間が。。。

 

ピケティの主張は「「資本収益率」が「経済成長率」を必ず上回るため、格差が増大する」というもので、要するに働いて得る給料よりも、資本を運用して増やす方が儲かるので、すでに大きな資産を持っている人がより早く資産を増やし、格差が拡がる、ということだと思います。

 

ところで、コモンズ投信の渋沢会長のブログに面白い記述があります。

ピケティの資本論で、我々は幸せになれるんでしょうか: 渋澤健のナナメな視点

でも、200年前は、それが社会的な現実だったかもしれませんが、21世紀では、一般市民も投資できます。つまり、サラリーマンのような「労働者階級」も「プチ資本家」になれるんです。 de petit capitalist ですね。

また、投資から生じる資本収益率が、給与所得という経済成長率より高いことは当たり前の話であり、好ましい状態であるともいえます。

だって、給与所得が毎年成長するという年功上列的な状態の方が高ければ、人々はただ、ことなかれように仕事するだけ。

これは、ある意味で、自然界から借りている自分の人生の時間を、お金を得るために仕事をしていることと同じかもしれません。嫌な仕事でも、辛い仕事でも、やりがいがない仕事でも、給与所得率が高いのでれば、その職に残ることが経済的合理性になってしまいます。

一方、資本収益率を高めることを求める投資は、未来に向けて、あのようになってほしい、このようになってほしいという志向があります。このような志向がなければ、新しいものは生まれない、イノベーションはない。

どうです?

何気に、ジェイリバイブのレポートとマッチしてませんか?

 

まず経営者が資本収益率を高めるために戦略的になる。

従業員にも株式を保有してもらうことで、その資本収益の恩恵を受けてもらう。

そうなると従業員もより経営志向で動けます。

これはいい流れではないかと思います。

 

一方で、個人投資家として資本収益の恩恵を得られるのは、あくまで中流階級以上の層になります。

そうでない、全く家計に余裕のない、あるいは仕事すらない、といった格差を超えて貧困の問題が国内にあるのは事実です。

そのため、ピケティの提唱する公的な再分配も必要だと思います。

 

この両方の議論が国内にあるというのは、とても好ましいことだと思います。

 

銘柄紹介:「ハブ(HUB)」実は堅実経営

今週の銘柄紹介は「ハブ」です。

繁華街でたまに見かける、英国風パブ「HUB」ですね。

私も何度か行ったことがあります。

 

都度精算・受取のシステムや、客同士が交流しやすい仕掛けなど、独自路線で競合を避けて、成功しているようですね。

ドリンク中心で利益率が高いのもポイントのようです。

「着実な経営」を志向する同社は、英国風パブという単一業態に絞り、トレンドに左右されない運営を心掛けています。例えば、年間の出店は既存店数の1割程度に抑え、大量出店による運営の乱れや無駄な退店を極力防いでいます。結果として過去10年間の退店はゼロ(ビル建て替えによる退店は除く)という安定感を見せています。

と、チャラい(失礼!)ようで堅実な経営をしています。

 

飲食店のフランチャイズといえば、

 調子の良い時に店舗数・業態とも急拡大

→競争激化

→価格競争と人手不足

→材料原価削減で質の低下+従業員の過労や賃金不払いなどブラック化

というW社やZ社に代表されるお決まりの無節操パターンが多い中、ハブのような堅実な経営は、今後も期待できますね。

 

それにしてもこんな銘柄まで投資対象として見いだせる、アクティブファンドの機関投資家の守備範囲には毎度ながら驚かされます。

今後とも期待です。

 

ではでは。

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