確定申告で寄付金還付!制度は利用してこそ意義がある
ども、こんにちは。
寒い日が続いていますね。
気温が低いと普段以上に体力が奪われるようで、同僚から「顔色悪くない?」と聞かれてしまいました。
あまり自覚していなかっただけで疲労がたまっていたようです。
さてさて、先日ようやく、確定申告を済ませてきました。
済ませた、といっても書類送付しただけですが。
実は人生初の確定申告で、戸惑うことも結構ありました。
調べても出てこなかったつまずきポイントもあったため、せっかくなんで記事にしておきます。
そもそもどんな寄付が還付の対象なのか?
突然ですが、私が定期的に寄付を行っている団体を挙げてみます。
- かものはしプロジェクト(海外貧困対策・認定NPO法人)
- ワールド・ビジョン・ジャパン(海外開発支援・認定NPO法人)
- コペルニク(海外適正技術支援・一般社団法人)
- エコロジーオンライン(再生可能エネルギー・NPO法人)
- リビングインピース(国内教育・海外マイクロファイナンス・認定NPO法人)
- manavee(国内教育・NPO法人)
- キッズドア(国内教育・NPO法人)
このうち、還付の対象となるのが、認定NPO法人です。
認定NPO法人について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
認定とろう!NET ~認定NPO法人のためのネットワーク byシーズ・市民活動を支える制度をつくる会 - 認定とろう!NET
普通のNPO法人とはどう違うの?という点について引用しますと、
「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち “「一定の要件を見たしている」と国税庁長官が認めた法人”のことです。
内閣府や都道府県に「認証」されたNPO法人が、国税庁に「要件を満たしている」ことを【認定】される事によって認定NPO法人へとステップアップします。NPO法人が、比較的形式的に 「公益性ある団体であるか」 を判定して認証されているのに対し、認定NPO法人はより高い税制優遇を適用するために 「より客観的な基準において、高い公益性をもっている」 ことを判定された法人であるということです。
ということです。
つまり国税庁が、税金を優遇するに値すると認められているわけですね。
私たち寄付者だけでなく、事業者側も税金が優遇されます。
つまり、認定NPO法人に寄付することで、お金を有効に役立ててもらえることが期待でき、なおかつ税金が還付される、ということになります。
以外に簡単!?確定申告等書類作成コーナー
では、早速確定申告のやり方を解説…と思いましたが、
やっぱりこちらを参照ください。
あ、手抜きとか言わないで。。。
ふるさと納税をした場合の確定申告の書き方。サラリーマンの節税方法は確定申告までして初めて完了
家計に役立つ情報発信をしているジンさんのブログの記事です。
記事ではふるさと納税の寄付金控除について書かれていますが、認定NPO法人への寄付金についてもほぼ同じです。
違いについては次のセクションで書きますよ。
私はこの記事を見て、「え?こんなに簡単なの?」って思いました。
実際やってみると、思った以上に簡単でした。
国税庁、がんばってます!
毎月寄付の人は要注意!寄付金の種類等の入力
さてさて、認定NPO法人への寄付についての入力ですが、違いはここだけですね。
「認定NPO法人等に対してされた寄付金」を選んでください。
ところで、私はこの寄付金についての入力でつまづきました。
というのも、こちらを見てください。
そうです、日付をどう入力すればいいのか?です。
毎月、定期的に寄付して、1年分の領収書を発行してもらっている方は多いかと思いますが、この場合、どうすればよいのでしょう?
まさか、入金日ごとに1件ずつ分けて入力するの???
メンドイ。。。
これについては、ググっても国税庁のHPをうろついても、見つかりませんでした。
ということで、最後の手段として、ヘルプデスクに電話してみました。
回答としては「1年分まとめて1件として入力してよい。日付は代表として例えば12月31日として良い」とのことでした。
非常に親切に対応してもらえました。
今の時期ですと、夜8時まで対応してくれています。
サラリーマンでも安心ですね。
ちょっと蛇足。寄付といえば「コモンズSEEDCap」
ところで、領収書のサンプルに使わせてもらった「かものはしプロジェクト」さんですが、コモンズ投信の社会企業家支援プログラム「コモンズSEEDCap」の対象に選ばれました。
【御礼とご報告】SEEDCapの授賞式に参加いたしました!|メディア掲載|国際NGO NPO法人(特定非営利活動法人)かものはしプロジェクト
コモンズ30ファンドを持っていれば、信託報酬が発生しますが、その一部が応援している社会企業家に届くというのは、ちょっぴり嬉しいですね。
コモンズ投信さんのこの取り組みは、私は好きです。
「対価を払えないが支援を必要としている」人々は国内外に無数におり、「受益者が対価を払えないためビジネスでは問題解決できない」という状況にあります。
このような人々がいる限り、金銭的対価を顧みない寄付や税金やボランティア活動は、なくてはならないものです。
最後に。~制度は利用してこそ価値がある~
私はもともと、「節税」というのは好きではありません。
せっかく自分のお金を役立ててもらうために寄付したのに、その分税金を返してもらうというのは、どこか矛盾しているように感じていました。
しかし、この認定NPO法人への寄付金税額控除を廃止しようという議論があると聞いて、「これはまずい」と思い、この制度を利用しました。
どうなっちゃうの?NPO税制 / NPO議員連盟×駒崎弘樹×松原明 | SYNODOS -シノドス-
先ほど紹介した「認定とろう!NET」でも、この寄付税制の意義を強調しています。
寄付を税金で補填してくれるということは、
間接的に「税金の使い道を自分で決められる」ということ(中略)
税金の使い道は「基本的にはお役人が決めるもの」と思われがちです。
「いったい何に使われてるのだろう‥」であるとか、「無駄遣いされてはいないか‥」などと心配するばかりで、自分から「こういう事に税金を使ってくれ!」と声を上げる人は現状では少数です。
あたらしい寄付税制による、認定NPO法人への寄付に対する税制優遇は、その経路が間接的ではありますが、加えて現状では寄付額の最大50%弱という規模ではありますが、
「自分が応援したい事業・団体のために税金を使わせる」
ことができる具体的な手段なのです。
また、制度を作り、運用する側の人々も、官僚や地方公務員といった、働いている人々です。
自分たちの担当する制度が役に立てば嬉しいはずですし、誰も利用しなければその制度の存在を疑問視します。
ですから、
ごちゃごちゃ言わずに自分にとって有益な制度はどんどん活用しましょう!
税金控除も育児給付も生活保護も自己破産も、必要ならば利用して、その制度が意義のあるものだということを示していけばよいと思います。
ではでは。
<追記 2015.2.24>
税務署で無事、処理がなされたようで、還付金振込通知書が届きました。
振込は翌月となるようです。