癖ありすぎ!SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブとは その2
前回、「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」の特徴を紹介しました。
株価が下落した銘柄から組み入れるという、なんとも渋~い運用を実践しているファンドです。
さて、今回は予告通り、ひと癖もふた癖もある、このファンドのコスト・基準価格・資産残高といった情報について見てみましょう。
前回同様、目論見書を見ていきましょう。
目論見書はこちらからダウンロードできます。
まずはコストを見てみましょう。
2014.10.23発行の目論見書より
手数料の情報は、大抵、目論見書の後ろの方にありますね。
まずは購入時手数料。こちらは目論見書には上限が記載されていますが、
SBI証券ではノーロード(手数料ゼロ)でした。
信託財産留保額は0.3%ですので、長期保有した方が有利です。
で、信託報酬ですが、
年1.836%
はい、高いです。
証券会社経由で買えるアクティブファンドなんてこんなもんです。
例えば、ジェイリバイブと同様に銘柄調査に力を入れているひふみ投信ならば、
信託報酬は年1.0584%(2015年1月現在)です。
これに比べるとジェイリバイブはかなり割高なのが分かります。
これは想像ですが、
実際に運用を担うエンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社、
委託会社であるSBI アセットマネジメント株式会社、
財産の管理を担う受託会社の三菱UFJ信託銀行株式会社、
販売会社である証券会社(私の場合はSBI証券)、
この4社で報酬を分け合っているために、信託報酬が割高になっているのかもしれませんね。
次に、基準価格と資産総額の推移を見てみましょう。
2014.10.23発行の目論見書より
資産残高から見ていきましょう。
設定日は2006年、設立後急速に資産残高が上昇したものの、リーマンショックでみるみる資金が流出、そのまま資産残高は伸びず、2012年後半、いわゆるアベノミクス効果によるものなのか、資産残高が上昇傾向に。
この1年はさらに大きく伸ばしています。
次に、基準価格を見てみましょう。
リーマンショックで基準価格は2年で約半分に。しかしその後は緩やかに上昇。やはり2012年後半から急激に上昇し、2014年8月には設立当初の2倍近くになりました。
目論見書に記載されている基準価格は2014年8月29日には、1口当たり19103円です。
繰り返します。
1口当たり19103円
です。
1口当たり!?
そうなんです。
多くの投資信託は、設立当初の価格を1万口当たり1万円とし、小口でも投資が可能な設計になっています。
しかしこのジェイリバイブは、設立時に1口当たり1万円と設定されてしまっているのです。
売買は1口単位でしか扱えず、最低投資額がどうしても大きくなってしまいます。
当然、積立もできません!
私のような薄給のサラリーマン投資家にとって、少額からできる積立投資は最も有効な選択肢なのですが。。。(TT)
スポット購入専用と割り切りましょう。
コストも高い、積立もできない、そんな癖のあるファンドになぜ投資するのか???
高いリターンを期待してしまうからさ。
※投資は自己責任です!!!
ということで、次回はジェイリバイブの値動きを、指数や他のファンドと比較して、ジェイリバイブの特徴をより深く分析してみましょう。
ではでは。